Takeshi Itoman  ·  Ozeki Publishing  ·  2026

酒は人に寄り添って完成する

バーテンダー 糸満武志 ― カウンターに立ち続けて、30年

30年バーカウンターから
バーテンダーカクテルは理論
那覇・沖縄Bar Nomiya
Nomiya: 酒は人に寄り添って完成する/糸満武志

表紙

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一杯の向こうに見える、
30年の物語

「お酒は主役ではない」――。十代の終わりにバーの世界へ入り、以来およそ30年カウンターに立ち続けてきたバーテンダー・糸満武志。本書には、あえてカクテルのレシピ集を載せていません。同じレシピでも、振る人が変われば、同じ一杯にはならないからです。

コザのバーで出会った先輩たち、30歳で亡くなった師匠を十年追いかけた日々。マティーニにレシピは存在しない――という「カクテルは理論である」という哲学。そして、酒嫌いから始まった泡盛との出会いと、泡盛マイスター第一号として世界へ向き合う挑戦。

「1聞かれたら0.1だけ答える」「半径5メートルだけ、ちゃんとする」「お酒を通して、人を見る」。技術論を超えて、人と向き合う仕事のすべてが綴られています。

お酒を好きな方にも、これからバーテンダーを目指す方にも、そして誰かと向き合う仕事をするすべての方へ。一杯の向こうにある人生の物語です。

タイトル
Nomiya 〜 酒は人に寄り添って完成する
著者
糸満武志 (Takeshi Itoman)
出版社
尾関出版 / 株式会社Shapes
構成
全15章+あとがき
初版発行
2026年7月7日
Nomiya: 酒は人に寄り添って完成する/糸満武志

表紙

酒は主役ではない。お酒は、人に寄り添って完成する。同じレシピでも、私が振れば、私の一杯になる。

― 糸満武志

15章+あとがきで綴る
バーテンダーの哲学

第1章
カウンターの中の時間
レシピにはできない。夜を整える場所。酒は主役ではない。時間がゆっくり流れる、カウンターの中の時間と、私の価値観。
第2章
酒は人に寄り添って完成する
何が失敗なのか分からなかった。「ママは酔っ払っているのよ」。あえて、美味しくなく作る――酒は、人に寄り添って完成する。
第3章
先輩たちと師匠
コザのバー。強いのに、強く感じさせない。30歳で亡くなった師匠を10年追いかけて。「お酒は優しいよね」。
第4章
カクテルは理論である
死ぬ前の3杯。ジントニックは常温で作る。マティーニにレシピは存在しない。陽炎を見て、止める。レモンが一番若い。
第5章
泡盛との出会い、そして世界へ
酒嫌いから始まった。一本まるごと飲んで自分の体で確かめる。アロハ泡盛との出会い。泡盛は、文化である。
第6章
泡盛マイスター
泡盛マイスター第一号として。どうやって勉強したか。資格で何が変わるか。これから目指す人へ。
第7章
知識かサービスか
千手観音。1聞かれたら0.1だけ答える。うんちくおじさんを否定しない。「トフィーの香り」と言う前に。邪魔にならないこと。
第8章
糸満武志という人間
群馬で生まれ4歳で沖縄へ。軍隊のような家。図書館の少年。バーやレストランを転々として、「一生だよ」と決めた日。
第9章
バーテンダー道
5年ごとに悩んできた。「20年経ったら、また1年目だと思え」。半径5メートルだけ、ちゃんとする。未完成でいること。
第10章
泡盛のたのしみ方
おすすめは調和の酒。新酒と古酒。戦争を生き抜いた古酒。百年古酒という誓い。飲み方は、自由でいい。
第11章
バーテンダーになりたい人
まず、ホテルから入りなさい。最初の3年でやること。「気づく」をどう鍛えるか。向いている人、向いていない人。
第12章
バーを開きたい人へ
独立は、早いほうがいい。一つだけやっておけばよかったこと。研究テーマを持ちなさい。
第13章
Nomiyaという店
私が表現したい店の形。飲める、食べる、歌える。お酒を通して、人を見る。「なんくるないさ」の、ほんとうの意味。
第14章
カクテルに込めたもの
父が酒造工場に電話をかけた。海美人(うみんちゅ)。父の島、池間島。アロハと、あららがま。一杯の向こうに。
第15章
思い出のお客様
バーテンダーを育てるのはお客様。地位や肩書きで態度を変えない。縁繋ぎになれる喜び。私の先生、戦友の亜美。
あとがき
出会いというもの
出会ったお客様一人ひとりが、私の先生でした。お酒を通して人を知り、人に育てていただいた30年への、感謝。

出会ったお客様一人ひとりが、私の先生でした。お酒を通して人を知り、人に育てていただいた、30年でした。

― 糸満武志、あとがき

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糸満武志
Takeshi Itoman

糸満武志 / Takeshi Itoman

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バーテンダー 30年 Bar Nomiya 店主 沖縄・那覇

バーテンダー。群馬で生まれ、4歳で沖縄へ。10代の終わりにバーの世界へ入り、以来およそ30年、カウンターに立ち続けている。

有名バーを経て、パシフィックホテルのオーセンティックバー「ハックマン」で責任者を務めたのち、那覇・久米でバー「Nomiya」を営む。泡盛マイスター第一号。アロハ泡盛(ALOHA AWAMORI)監修。

英語で書かれた泡盛の書『AWAMORI: The Spirit of Okinawa That the World Forgot』の冒頭に登場するバーテンダーは、本人とされる。コザのバーで先輩たちに学び、30歳で亡くなった師匠を十年追いかけた日々が、いまの一杯をかたちづくっている。

「知識かサービスか」を問い続け、うんちくよりも、まず相手に寄り添うこと。半径5メートルだけを、ちゃんとすること。お酒を通して人を知り、人に育てられた30年を、本書に綴った。

「お酒を通して、人を見る。――それが、私の信条です」

Bar Nomiya
那覇・久米

店名
Nomiya(のみや)
バーテンダー
糸満 武志
所在地
〒900-0033
沖縄県那覇市久米1-1-21 オレンジビル4F
電話
098-962-8041
営業時間
17:00 〜 24:00
定休日
日曜
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